家に帰りたくない日

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理由もなく、家に帰りたくない日がある。

特に家庭に問題があるとか、仕事に不満があるとかそういうことではなく、今とは全く違う人生を歩んでしまいたくなると言えばいいのだろうか。

 

もちろん多少帰宅を遅らせたところで家にはいつも通り帰る。なぜこんなことがたまに起こるのかはわからないが、多分頭が暇なんだろうな、と思う。良くも悪くも。

 

20代まで私は「帰りたい帰りたい」と思うことが多くて、それが少なくとも実家ではないことだけはたしかだった。旅行もしてみたけれど、自分がしっくりくる場所はどこにもなかった。

忙しすぎたのかもしれない。

死にたいでも消えたいでもなく、帰りたい。

どこへ?

冷静になって考えてみるとそもそもその考えがどこから浮かんでくるのかさえわからない。

 

科学的に考えても答えの出ない時は、私は自分の良い方に妄想することにしている。

帰りたくないのは並行世界の自分が寂しがってるからだ、とか(そもそも並行世界が存在するのかわからないが)、帰りたい場所は母親のお腹の中だ、とか(いわゆる心理的安心のある場所)。

 

まあ考えてもやっぱり帰りたくない気持ちは鎮まらないわけで、そんな日はカフェでコーヒーを飲んでから帰ることが多い。以前は帰るまでに一時間も二時間もかかってようやく、だったが今は割とすんなり帰れるのは家でやりたいことが多いからなのだろう。それでも家族には「時々みてないと、あなたはどこかにいってしまいそうな気がする。そうして今のことなんて綺麗さっぱり忘れて1人で生きていきそう。」と言われるので、私は相当自由な性質をもっているのかもしれない。縛られるのは嫌いだし、言いたいことははっきり言ってしまうところはあるから。

 

今いる場所が平和だからそう思えるのだろうな。生きるか死ぬかみたいな場所だったらきっと必死になって生きる選択をせざるを得ない。

 

帰らなくてもいいよ、と自分にいってみたりもするのだけど、結局私は日常に帰って行く。多分そうすることが一番メリットがあるから。

けどもし、このまま日常に帰らなかったら…。

その時はその時でログを残そうと思う。

それも、きっと、おもしろい。