タイムトリップ

f:id:bluesilence:20240430192157j:image

歴史的遺産を巡るのが割と好きだ。

学生の時は歴史は苦手科目だったのだけど、大人になって歴史オタクのパートナーに付き合っているうちにすっかり私もハマってしまっている。

 

特に城なんかは現地に行かないとわからないことが多い。テキストでこんな城で、こんな戦い方をしました、なんて読んでもその規模は想像しにくい。現地に行くと門の跡ひとつからその堅牢さをありありと感じることができる。

まただいたい近くにある博物館には、面白いものがたくさん並んでいて見る価値がなかなかある。むしろそこに行かなければ見れないものもあったり、どうしてこれがこんなところに!?てなものもあったりして楽しいのだ。

しかもそんなに高くない。都内ならすぐ1800円とかとるけど、1000円くらいで本物が見れたりするのだからお安いものである。

 

歩いて城跡を巡ってみたらとんでもない急勾配だったり、結構しっかり石垣が残っていたりとなかなか当時を想像できる。攻防のための城でなくても堀がすばらしかったり、趣きがあったりする。妄想するには歴史的遺産は最適である。

 

それにここに人がいて、実際働いていたんだと思うと歴史は過去のものではなく、長いスパンで見ればきちんと今につながっているのである。それがまた面白い。

 

子供の頃は過去の遺物なんぞみて何が面白いのかさっぱりわからなかったが、大人になって知識や経験が増えて、その当時のことを思うと想像できる幅が違う。減俸されて(お給料を減らされて)こんな山深い山脈をぬけて違う城行け、とか言われたらなかなか泣けるよなあ、いやむしろ怒りすら湧いてくるよなあ、部下たちは「まあまあまあまあまあ」とか言いながら必死になって宥めたんだろうなあ、とかリアルに想像しまったりしてしまう(もちろんその逆もある)。今と同じく昔の人たちも苦労したり、一生懸命に開拓したり、勉強したりしていたのである。

 

私たちの遠い祖先と今の私たちはきちんと繋がっている。そして今の私たちは遠い未来に繋がっていくのだろう。より良いものを少しでものこせるように、少し真摯に生きたいと願う。

 

Photo by bluesilence(photoshopExpress使用、撮影場所:青葉城跡)