あの時はよかっただなんて言いたくない

今日は昔知り合った人が作家デビューしていて、その本が大きな書店に並んでいるのをみてとてもうれしく思った一日だったのだけど、ブログとしてそのことを書いてみたら思いのほか「あのときはよかった」系の記事だったのとテーマにそぐわないので削除した。

 

私は「昔はよかった」と話す人たちが嫌いである。

昔も今もいいところはたくさんあるはずなのに、今を見ないで「昔はよかった」なんて現実を生きていないのか!と思ってしまうからだ。

年齢や置かれた立場を言い訳にしないで新しいことに挑戦したり、楽しく生きているかっこいい人生の先輩たちに出会ってしまったので「昔は・・」と過去の話ばかりする人を見ると「いや、今からでもいいから楽しいことさがそうぜ。多分見つかるから」と反論したくなる。

 

けど、今日私が書いてみた記事はそんな大っ嫌いな「あの時はよかった。素敵だった。(それも他人がベース)」みたいなキラキラ系の内容で、落ち着いてコーラを飲みながら読み直して気持ち悪いと思ってしまった。

 

理由ははっきりしている。今の私は満足して生きていないからだ。

やりたくてもできないことばかりで、体も頭も追いつかない。気持ちばかりが焦ってなにもすすんでいない。そこに昔出会った人の本が鮮やかに投げ込まれて「ほら見て。私ってこんな出会いもしてたんだよ。私もなかなかでしょう!」と見栄を張りたいのである。自分というものに自信のない臆病な性格が時々私をこうさせる。

 

やまいった。ブログは読者数もアクセス数もそれなりだし、私にしてはよくがんばっているのだからもっと自分を誇っていいのにまだ私は臆病なんだなと気づいた。

承認欲求モンスターがこんな形で顔を出すなんて思いもしなかった。

アンタの功績ちゃう、それ相手の功績や!とわかっているのに調子に乗って「みてみて」アピール。中二病すぎる。恥ずかしい。

 

だからこそ私はそんな無様な自分をさらしてでも今に集中する。

今の私が書きたいこと伝えたいことを書く。

「あの時はよかった」じゃなくて「あのときもよかった」「今もよい」。

やなことばっかりみつけて、いいこと見つけないのはもったいないと私は思う。

今の私は5分後にはもう全く違う私になっている。

だったらなおさら今を生きたい。

 

Photo by カズキヒロ

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