慣れと慣れないの境目

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私が今暮らしている町は中心地までの鉄道も通っていて比較的整備されているのだけれど、バスは一時間2〜3本な土地なので田舎といえば田舎である。夏になると蝉爆弾にあたるそんな土地。

 

引っ越して3年になるが、土地勘はついたが慣れはしない。車もよく通るのに油断すると住宅地近くに猪がでる。一度駐車場に蛇が出たことがあって、鳥を飼っているので忌避剤を設置したことすらある。川が比較的近いからか一年を通して湿度は高い。

 

そんな今の町に私はいまだに慣れないでいる。前にいた町はここよりど田舎なのにすぐに慣れた。不思議だと思う。

 

慣れと慣れないの境目はどこにあるのだろう。

食事だってそうだ。毎週同じものを食べて「美味しい」と感動する店と、「なんか飽きちゃったな」と思う店。風景にも言える。景色は変わらないのに「いつきてもいいところだな」と思う土地と「もう前ほど感動はないな」と思う土地。人もそう。毎日顔を合わせてるのに慣れない人と慣れてしまう人。

単純に回数の問題でもない気がする。

 

実際私は毎日同じコーヒーを淹れて飲むが、湿度や温度に差はあれ、そんなに大差はないはずだ。だけど毎回「美味しいなあ」と感動できる。一方で味噌汁は具材をかえても「あーまたこの味か。たまには中身スカスカのインスタント飲みたい」と3日に一回は思う。同じものをとっても家族は「今日は外でコーヒー飲みたい気分」「缶コーヒー飲みたい」味噌汁は「今日の美味しいね」「家のが一番うまい」と私とは真逆の反応である。

 

自分が関わっているかいないかなのかと考えてみたけど関わってなくても慣れる慣れないはあるから面白い。

 

慣れと慣れないの境目はどこにあるのだろう。

ヒトの脳は不思議だ。

そんなことを田んぼをみながら考えた一日だった。

 

Photo by つるたま

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