ちょっと引きこもっていたので、今日は外に出た。
いつもと違うジムに行って有酸素多めにがっつり運動をして、ミスドに寄ったらチョコがけのチュロスを売っていたのでそれとカフェラテを頼んでやや遅めの朝食。外で働いていたころはミスド寄るのがひそかな楽しみだった。なんやかんやと今でもミスドのカフェラテは好きだったりする。まああの頃はなんだかんだで食べ過ぎで、退職した後激太りしたのはいうまでもない。みなさん覚えておいてほしい、ドーナツは基本ハイカロリー。
先々月あたりからずーっとバタバタしていたのと、なんとか生活しなきゃという気持ちで焦って随分無駄を省略したな、と思った。今日も別に街中に出る必要はまったくなかったのだけど、コーヒー豆が切れかかっていたし、思い切って無駄を楽しんだ。
平日のスパであたたまって、いつもの店でコーヒー豆としばらく買っていなかったWalkersのチョコチップのショートブレッド、塩なしのくるみを買った。Walkersのショートブレッドはオーストラリアに行ったとき、エアーズロックで朝日を見るバスツアーで初めて食べて感動したお菓子。以前から輸入菓子はなんだかんだ好きだったのだけど、Walkersのショートブレッドは食べた瞬間衝撃が走った。朝から高カロリー激甘の分厚いクッキーとやけどしそうなくらい熱いブラックコーヒーが寝起きの体に雷のごとく入ってくる感じ。正直エアーズロックの朝焼けなどろくに覚えていない。外国人観光客とバスガイドのお姉さんと一緒になってひたすらショートブレッドを食べていた記憶しかない。おいしいもの食べるのに言語なんて関係ない。食べてた面子で交代で空になったカップにコーヒーいれたり、いれてもらったりして朝のひと時を楽しんだ。周りでイエエエエエイ！とか叫んでいる中でもさもさショートブレッドと熱いコーヒーを食べる姿、今思い出してもおかしくて、楽しかった思い出だ。
それで思ったのだけど人生ってこういう無駄なことがあるから楽しいんだよなということ。昨年は大変な年だったからそういう遊びというか無駄なことを徹底して省いたのがかえってよくなかったように思う。以前だったらゲームも本気で前のめりになってやったし、映画も好きな監督の作品は一気見したりして、spotifyに課金してたくさんの音楽に出会った。あまり使っていないからいいやと課金もやめて、ゲームもあまり触らなくなって、spotifyをアンインストールした。結果ものすごく静かになったけど、静かになりすぎた感がある。使っていなくてもおもちゃを持っていることは大事なんだなと気づいた。
そういえば昔父方の祖父母の家に行くとゲームなんて当然なくて、花札しかなかった。
それで子供たちは集まって花札でひたすら盛り上がった記憶がある。暇になると山の方へ行ったり海へ行ったりして冒険した。とにかく暇だっからおもちゃになりそうなものや楽しめそうなことに貪欲だった。今思うと無駄だらけである。宿題も大量に残ったまま、少しは数学のできる親戚に解き方を習っておくべきだったのもしれない。でも大人にもこういう無駄が必要だよなと思う。仕事を残したまま、遊びに出かけることが。
うつをわずらったことのある人の多くが好きだったことを楽しめなくなった、という話をよく聞く。けどうつじゃなくてもそういうことってよく起こる。仕事や生活が忙しくて遊びや無駄をおろそかにしているとだんだんどうでもよくなってくる。
遊ぶのが上手な人は生きるのが上手だろうな、という感じがする。
以前住んでた町で自治会で仲良くなった年配の女性が熱狂的なスワローズファンで、どうしてはまったんですか？きっかけはあったんですか？と聞いたら「旦那のこととか仕事のこととか姑のこととかすんごいもう疲れちゃって！叫びたくなったのよね。で、野球観戦にいったらそこからもう沼よ～～！今も大変には変わらないけどスワローズが好きだからそれが楽しいわよね。あっはっはっ。」と豪快に笑って答えてそういうのいいなあと思った。
今日は半日だったけれど、無駄なことだけをしたので気力が随分と回復した。あしたからまたなんとかやっていけそうだ。
もし魔法を使えるなら、「無駄なこと（遊び）を強制的に発生させる」がいい。
そしたらなんでも楽しくなるような気がする。
お題「もし、１つだけ魔法が使えるなら、どんな魔法が使いたいですか？（どんな作品でもOK。オリジナル魔法でもOK。ぜひ、お気軽にご参加ください）」
Photo by すしぱく
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