私が欲しいもの

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欲がほしいな、と思う。

食欲、睡眠欲、健康欲、金銭欲、野望etc…。

どうもこの一週間はきついのを少し無理したのもあって、今日は流石にダウンして休んでいた。それでふと、今の私には欲があまりないことに気がついた。

 

例えば学生の頃なら勉強ができなさすぎて、頭が良くなりたい欲が常にあったし、文房具類や本が欲しい欲があった。

社会人になってからは出世欲、恋愛欲がそれなりにあったし、稼いだお金で次はこのシャツが欲しいなみたいな購買欲もあった。

 

ところがどうだろう。今は欲そのものがあんまりない。強いて言えばブログを続けていきたい欲はあるのだが、一応目的とゴールがあるのでそれを達成したら次に行くのだろう。ゲームは好きだからやりたいソフトは常にあるのだけど、今は体力の方が追いつかない。推しはいるのだけど、幸いだんだん知名度があがってきて今いい感じだし、新しいアルバムがでたら買うくらいの支援しかしていない。

 

そういう状況に対して、別にいいじゃん、それなりに満足してるってことでしょうとそのまま現状維持するのが酷く嫌だ。もっと貪欲になりたい。

 

そう書きつつ、貪欲な知人を想像して「あ、やっぱ好きじゃない」と思う自分がいる。常に貪欲で本人は楽しそうだが周りは振り回されてげっそりしているからだ。貪欲になりたい自分とそうすると周りが不幸になるぞというイメージが一緒に存在していて、脳は基本的に原始的な恐怖という感情に反応するようにできているから、ストップがかかってしまう。ざっくりでいいから貪欲になることによるメリットや目的が欲しい。

 

そもそも私が欲が欲しいと思うのは、もっと生きる活力がほしいからだ。生きてる実感みたいなものや、体を持って(制限つきのなかで)出来ることを楽しみたい。そう考えると私を最も満たすのは知識だ。知らないことを知るのは私にとって喜びだ。そういえば最近あまり濃い本を読んでいない。引っ越して以来、今の町は新刊ばかりで内容がペラペラで、深掘りできるような本が閉架図書にも少ない。セミナーや講演会にもしばらくいっていないし、議論を交わしたりもしていない。知識欲が全く満たされていない。

 

もちろんインターネットの普及、chatgpt、AIによって調べることは簡単になった。けれど、生身の体験が圧倒的に足りていない。私は体感覚優位だから視覚・聴覚的に情報が大量にインプットされても尚更足りていない感じがする。というか、最近全くと言っていいほどがむしゃらになってなにかを調べたりだとかしていない。

 

どうりで最近元気が出ないわけだ。

本当にやりたいことをやっていないから。そうしてやりたくてもできない現状にいて、今は悪くならないようにするほうが優先だからだ。

書いて少しすっきりした。

 

自分の思っていることを書き出すのはもっとも簡単な自己解析ツールだと教えてくれた人がいるが、今実感している。それって本当か?みたいな疑いから実際に「あ、こういうことね」とストンと腑に落ちる感じ。何事も試してみることが大事なのだけど、ある程度情報や経験が集まらないとハマらないこともある。

うん、こういうアハ体験みたいなのをしたいから私は知識欲が強いのかもしれない。

 

もっと今できる大量のインプットを自分にプレゼントしてみようと思う。

 

Photo by エリー

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