答えはよく寝た後で

「これしておいて」だとか「早急に検討」みたいなのがくると、時々叫びたくなることがある。なぜ突発的に言うのか。もっと早いタイミングで、もっと広い範囲にお願いできないのかい??と考えてしまう。

そういう職場は離れたとはいえ、自宅での日常生活でも「草むしりしておいて」「アマゾンとどくからよろしく」「あ、明日弁当もってく。おかずおねがいします。」とか急に言われることがあって「それ今言う?(もう21時過ぎてますけど。)」みたいな感じになる。

 

結局私のタスクが急きょ増えたりするのだが、やらなきゃと考えると重たいので「放置することも選べたけど私はこちらを選んだ。でも文句はあるので後日きっちり相手と話をする。」みたいなモードにすることが多い。

選んだことをやって、良く寝て、朝になってからもう一度その課題について根本的な解決策を探ることにしている。

 

以前はそうではなかった。

その場その場の解決ばかりでミスばかりしていたし、嫌なことも嫌な気持ちのまま引き受けて「交渉」したり「断る」ことをしなかった。当然そのあとも根本的な解決を図るわけではないのでずっともやもやしたままストレスをためていた。

「何でも引き受けてくれる人」、それが私の周りからの印象だった。

他人の頼みを引き受けることは、役に立つ感じがして好きだったし、仕事をすること(働くこと)は余計なことを考えずに済む。趣味らしい趣味もなかったし、休みなんかいらないと本気で思っていた。

 

結局そういう無理がたたって、治療が必要な病気にかかって、効率的にやらざるを得ない状況に追い込まれて本当に良かったと思う。あのままあと10年やってたら、本当に過労死していたかもしれない。はじめはなにもしないということに焦りを覚えたけれど、余裕ができて以前より質の高いことができることが増えた。はっきり言うべきことは言う、解決したいことは解決しよう、という気にもなったし、実際それで喧嘩になったりもしたけれど少なくとも気持ちの整理はつく。そういう態度でいるとなめられることも減ってよく眠れるようになった。

よく眠れて、自由な時間が増えると何か楽しいことをやろうという気分になる。

 

なにはともあれ、本格的に疲れる前に毎日の睡眠だと思う。

寝てからきっちり考えよう、くらいでちょうどいい。

食べなくても寝酒せずによく眠れていれば多少は何とかなる。

睡眠状況下に陥って頭がさえるのは名探偵コナンの眠りの小五郎くらいなものであって、一般人にはそうはいかないのである。

「答えはよく寝た後で!」がデフォルトの時代がくるといいな、と思う。