お互い様と考えるから苦しい

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熱を出した姪の面倒を頼まれた。

妹夫妻のどちらも仕事がどうしても休めなくて、朝の7時半から夕方の6時まで姪2人の面倒を見て欲しいらしい。

 

ところで姪の面倒をみるのは私にはなんのメリットもない。むしろ一日潰れるという意味ではデメリットしかないわけで、それなら何故引き受けたのかと問われたら発熱した子供がいた場合、預けるにはえらく金がかかる上に会社を連続して休めばこれまた嫌味を言われるのを知っているからである。私自身散々これで苦労した。

 

悪いのは気持ちよく休めないシステムや、社会通念なのだがこれを言ったところですぐには解決しない。現状どうにかして誰かが子供の面倒をみなければならない。そういうときに「困った時はお互い様」なんていう人がいるが私はそうは思わない。だいたい時間の融通のきく人か立場の弱い人が損をする。頼む人だって「すみませんね〜」ってな人ばかりでもない。

これはなにも子供の面倒をみることだけじゃないと思う。

 

お互い様だなんて考えるから苦しいのだと思う。いっそ一方的な利他(それもかなり自分勝手な)だと割り切っていれば、相手が何も返してくれなくても「はいはい、そうですよ。自分勝手な利他ですよ〜(ようするにおせっかい)」で済む。相手に何かをしてあげる義理などないのだけど自分はそうすることを選んだというスタンスだ。いやなら選ばなければいい。

 

それにしてあげたのに!なんて思ってるといつまでも苦しい。私は家事も「別に各自でできるの知ってるし困らないけど、私がそうしたいからそうする」というスタンスだ。嫌な時はやらないし無理な時もやらない。前は断れずにモヤモヤしていたけれど頻度が高い時は断るようにした。あくまで自分のペースでできる範囲で引き受けることにしている。

 

結局のところ、助けようが助けまいが断られた側は自分でどうにかするのだ。

自分を助けてくれる人に感謝しつつ、これからも強制しないようにありたい。