よその土地に来たので、前に来た時気になっていた図書館に行くことにした。私はその土地の図書館が好きだ。本のある場所には体が勝手に吸い寄せられる。
わくわくしながら初めての図書館に足を踏み入れる。新しいからかすごく綺麗だ。ロッカーも充分な数がある。今回訪れた図書館はビルの中の3フロアを使った造り。二階が児童書・雑誌、三階が一般図書、四階が閉架である。
ええやん、と三階にあがり早速目当ての本を検索にかける。「あれ？ない」うーむ、と他の本やメジャーな本を検索にかける。やっぱりない。ぱっとみありそうな配列なのに、閉架にすらない。おかしい…。私は検索をあきらめ全体を見て回ることにした。結果見掛け倒しで蔵書数が少ないことがわかった。心理のコーナーなんてほとんどない。借りる人が少なくたって哲学と一緒にだいたいあるものだけど、びっくりするくらいない。20冊ほどが申し訳程度に並んでいるだけである。しかもここ最近の新刊も少ない。これではなにもできない。ここの図書館閉架あわせて10万冊くらいだな…とがっくりしながら併設のカフェにはいり、調べてみたら15万冊。どおりで少ないわけだ。仕方なく近くの図書館を探す。残念ながら軒並み休館であった。
私の暮らしている町の図書館も深掘りできる蔵書数はないが、とりあえず新刊は大半はいるので(例えマイナーな出版社でも)、お金がなかったらとりあえずそこにいけば読める感覚だ。まあ28万冊くらいで、大半が閉架にあるためタイトル・OPAC検索しらないと借りられない意味不明な図書館ではあるが28万冊もあれば読む本には困らない。
私が深掘りできると思う図書館は30万冊以上の蔵書があるところである。35万冊くらいかな。50万冊あると素晴らしいが(私が巣食うレベル)、まあそんな図書館は近くにあったら超ラッキーでしかない。ちなみに各県立図書館で約100万冊。なので深掘りしたい、何か新しいことを勉強したい人は30万冊以上ある図書館へ行くことをおすすめする。そういう図書館は図書館員もなかなかすごくて、調べ物をする際に協力的なところが多い気がする。時々いるんだ、ほとんど全ての本を把握している仙人級の図書館員が…。
こんなサイトを見つけたので参考にしてみてほしい。粗いが目安にはなる。
図書館なび
ちなみに蔵書数があるか否かは外観ではなく、あらかじめネットで調べて行った方がいい。あと蔵書数がなくても深掘りできる図書館は存在する。私は以前、とあるど田舎の図書館(ビルの1フロアだけ・分館)に行ったことがあるが、ビルの外観はぼろいのに蔵書は半端なくびっしりとシリーズでそろい、しかも読書家ならよだれを垂らして喜ぶ古い良書のラインナップであった。今はなき出版社の本を見つけるとちょっとうれしくなる。
とはいえ蔵書数は目安になるので、無駄足にならないようにしたい。大学のある町は蔵書数そこそこでも新刊・良書が揃っている印象がある。それにしても図書館の蔵書数って地域によって偏りすぎだと思う。県立図書館に100万冊あろうが、人口少ない町の図書館に10万冊もないなら県立図書館なくして、近辺の市町村共同の専門書図書館と、各市の図書館は全国同じラインナップにすればいいのにと思うのは私だけなんだろうか。だいたい県立図書館から遠い地方民は一生縁のない図書館である。県立から取り寄せできます、ただし二週間から一カ月かかりますなんてシステム誰が得するんだろうか。私は一度使ってみたことがあるけど、借りるのに二週間待った。いつ届くかわからなかったので買えば良かったと思った。(図書館員いわくこれでもすごく早く届いたらしいが。)
今回は時間があるので蔵書の少ない綺麗な図書館で普段は読めない本をよむか、片道電車で30分かけて50万冊保有の図書館まで足を伸ばすか迷い中だ。なにせその綺麗な図書館はアクセスがよくカフェ併設で全体的に座る場所に困らないのがいい。交通費を考えるとkindleunlimitedと非常に迷うところである。うーむ。。
長年本を読みすぎて学生時代なら15万冊もあれば喜んで毎日のように通っていたのが今や30万冊でもいくか迷うのだから私も欲深い。いっそ50万冊保有している市に移住するか、、と考えるがだいたいそういうところは人の多い都市で、私には生きづらい。知識欲と生活欲をはかりにかけつつ、今日も私はふらふらと本を探している。図書館連泊プラン、どこかにありませんかね？？
Photo by すしぱく
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