本が旅する

お題「我が家の本棚」

こんなにきれいにつまれていることはほぼない



どうも近頃本が増えてる気がする、というときだいたい共用スペースに本がそれとなく置いてあることが多い。

この本おもしろかった、おすすめしたい、という本をそれとなく置いてあったりする。

基本的に我が家では本に関しては室内持ち出し自由システムを導入しているので、あからさまに個人が大事にしている本以外は一言lineだけして好きに読んでいる。

 


大体片付けるのは私なので、共用スペースに本が増えたら各自の部屋に戻すのだがそこでうっかり本を開いてはいけない。開いたが最後読んでしまい、片付かなくなる。

 


本を共有するという行為は何気に楽しい。家族といえど、趣味は違うし好みも違う。我が家では私は心理や脳科学、パートナーはAIや経営戦略、息子はプログラミングの基礎や電子回路、地元日常系の漫画が中心でしょっちゅう本が移動しあう。私は実家にいた時読む本がなくなると父の部屋に行って埃を被った美術書や建築の本をめくっていた。それについて父は怒らなかったし、時々「それは難しくないか」というくらいだった。実家をでてから横山大観の作品を美術館で初めてみたときにとても感動して、そういえば実家でみてたなあと後から気づいた。

今でも美術をみるのは好きだし影響しているのだと思う。

 


まあ、無限に増え続ける本を許すと際限がないので我が家では個人で所有する本は100冊まで(電子書籍や図書館で借りた本は除く)の制限つきではあるけれど、結構本が入れ替わるので処分するとき所有者が変わることも多い。まるで本の行商みたいだと思う。行ったり来たり、入れ替わったり。本も旅してるのだと思うと愛おしい。