他人の本をよむのは面白い

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マンネリだ、と思う。本のことだ。

普段偏らないように、本屋や図書館でまんべんなくみてから選ぶようにしているけれど気がついたら本棚が似たようなラインナップで鎮座している。

 

最近多いのはサブカルチャー系。ネットで動画や記事を読んで「この人の発想おもしろいなー」と思って本が出たらついつい買ってしまう。だいたいその手のは気軽に読めるから尚更だ。

もう一つは現実的な悩みを解決する考え方系の類。こちらも気軽に読めるものが多い。なぜなら考え方であって、根本的解決の本ではないから。

 

病気して体力がおちてから本を読むのが難しいというのもあるけれど、興味の対象が以前ほど本に向かなくなったのだろうと思う。

 

少し用があってここ三日間ほど自宅から4時間離れた土地に行っていたのだけど、ほとんどモバイルデータしか使えなくて自然と携帯はオフになった。代わりにパートナーから借りた「バカと無知」という本を読んだ。 

 

 

自分じゃ買わない本だ。

まずタイトルがストレートすぎる。そして新潮文庫、よほどの明確な理由がないと普段買うことがない。結論を言えば辛辣な言葉×心理学用語の連続で、学校で読んだテキストを思い出して苦々しい思い出が蘇るとともに、自分の無知さを嫌ほど認識してしまった。しかし読み終えた時に思ったのは「こういう視点や文章やテーマもありなのか!」ということだ。いい意味で自分が無意識にタブーとしていることを破ってくれた。

 

他人の本をよむのは面白い。

自分では選ばない視点を学ぶことができる。

興味があるとかないとかではなく、とにかく自分以外の人が読んでいる本を読んでみるのは飽きなくて楽しい。合わなかったら途中でやめてもいいのだし。

 

図書館や本屋のおすすめも読むけれど、事前情報のない意味もなく何気なく手に取った本のほうが面白い。私は自分に影響を与えた本やこれははっきりと好きだ!と思える本は自分でなく、他人の本棚から見つけた本のほうが多いように思う。

 

自分の本棚と誰かの本棚を交換するサービスがあったらいいのにな、と思いながら次の一冊を読んでいる。

 

今週のお題「最近読んでるもの」