一口でティーパーティ。

f:id:bluesilence:20240130211152j:image

いつも世話になってるからと妹がディズニーランドで買ってきたお菓子をわざわざ家に届けにきてくれた。姪が私のために選んだというお菓子はキラキラの金色の宝石箱みたいな缶に入った焼き菓子で、受け取った瞬間「うひょお」と自分でもよくわからない変な声がでてしまった。姪のチョイスがハイセンスすぎる。

 

で、息子と一緒にその焼き菓子ともう一つもらったポッキーでおやつタイムにしたのだけど一箱1500円もするポッキーを開封して一口食べた瞬間、ふわあっとバターの良い香りが口いっぱいにひろがって、これまた品の良いチョコレートが口の中で合わさり、「お紅茶じゃ!今すぐお紅茶を用意しなければ申し訳ないポッキーザマス!」と息子と二人で感動し、一本ずつ個包装されたポッキーをそれはもう、ちまちまと一口ずつ味わって食べた。

 

そして次はいよいよ、金色の宝石箱みたいな缶を開けた。中のお菓子もパッケージが可愛らしくて食べるのが勿体無いレベル。しかしすでにポッキーで夢の国へ行ってしまった息子は迷いなく焼き菓子に手を伸ばした。私も同じ焼き菓子を手に取る。口に入れた瞬間、これまた品の良い味が口いっぱいに広がる。材料をケチってないお味である。「やべえ…これこの値段でも安すぎるんじゃないか…」と息子が完食していう。本当にな、と私はうなづいた。

 

お土産もらったから食べようぜ、と軽い気持ちで開けたらたった二つのお菓子でとんでもなく豪華なティーパーティになってしまい、放心して「はああ〜」とこたつで溶けてしまった。恐るべしディズニーランド。行ってない人間まで夢の国へ誘うとはもはや魔法である。

 

テーブルにいつもの菓子が未開封のままで、翌朝まであるものだから「食べないの?」と聞いたら「あんな美味いもの食べた後ですぐ食べたら味が霞む。」と息子は未開封の市販菓子を棚にしまって、自分で弁当を作って出かけていった。私も私であと2日はお菓子がいらない気分だ。

 

夢の国は土産の菓子まで夢の産物なのだと思い知った。

 

Photo by すしぱく

パーティー用バルーンで埋め尽くされる部屋のフリー素材 https://www.pakutaso.com/20231151309post-49191.html

 

今週のお題「最近おいしかったもの」