宮城県図書館に行ってみた話

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今日は雨の予報だったからコインランドリーに持っていったらまさかの晴れである。

まあいい。おかげでのんびりである。

というわけで、弁当持って外に出た。

駅まで歩きながら先日宮城県図書館に行ったことを思い出した。

 


宮城県図書館というのは仙台駅からバスで約35分くらいの場所にあるらしい。どうでもよいが乗り換え案内のアプリ、駅の混雑とか考えてないからいつも+5分は余裕を持って動かなきゃいけないのどうにかならないものか。今回は飲み物もお菓子も買って、ギリギリのではなく余裕を持ってバスに乗った。

 


結構乗り物酔いする割には私はその土地の交通が好きである。バスと地下鉄とJRがあったらとりあえず全部試したいタイプ。まあそれで先日も複数バス路線があって帰りに違う路線乗ったら、駅から離れた場所のバス停で電車を一本見送った。でもこのやり方だとその土地の地理とか方向感覚とか覚える。少し話は変わるけど、方向音痴の人はアプリ使わずに看板の地図をみて動いた方がいい。シンプルで店名がでてたりしてわかりやすい。私は初めての土地に来たらまず地図看板をさがす。あとは店先にある周辺マップもおすすめである。だいたいの方向感覚が掴めると、今どの辺りにいてどれくらいかかりそうか検討がつく。

 


話を戻す。宮城県図書館までバスはひたすらアップダウンを繰り返す。地下鉄で泉中央まで行けば良かったかもしれない。窓から見える宮城学院はめちゃくちゃ立派である。そしてまた下り坂。ああ、寝不足にはつらい。謎のドームが右手に見える。あれはなんだ?

そしてついについた宮城県図書館

外観が博物館のようである。

中に入る。高い天井、石造りの内装。エスカレーターが伸びているが動いていない。バスで疲れた腰に追い打ちをかけるように、階段を登る。エレベーターあるのに登ってから気づいた。

切れ目なく続く整然と並ぶ本棚に息を呑む。

す、すごい。

もはや巨大な書庫である。

そして気がついた。

ヒトはあまりに選べる範囲が広いと何も選べないのである。


とはいえせっかくきたのだからと本を選んで座って読んだ。『遺体と火葬のほんとうの話』きちんとした内容の濃い本であったが、疲れた体に読む選択肢を間違えた。ラウンジという名の休憩所で弁当を食べる。あ、周辺なんもないんで弁当持って来た方がいいです。(一応一階に喫茶店はあるけど)ここから眺める外の公園?はなかなか綺麗で絵のようだ。コロッケを齧りながら何時までいるか考える。仙台駅行きのバスは一時間に一本である。考えて、さくっと帰ることにした。体は疲れていたし、来るという目的は達成したのだ。

 


仙台駅のカフェでアイスとコーヒーを頼んで休憩する。長い半日であった。

 


県立図書館あるあるなのかもしれないが、あまりに冊数が多い図書館に行く際は読みたい本を決めてから行くべきである。本はあるのにタイトルがわからなくて読めませんでした、ではもったいない。わたしもピックアップしていったつもりが、あまりに限定的で勿体無いことをしてしまった。こういうのは余裕を持っていくべきところであって、ちょっと立ち寄りましたの感覚で入るような場所ではない。ちょっとのつもりで入ったらあっという間に本迷子になる。

 


行きから帰りまで何もかもがずれた一日だったのだけど、これも冒険の醍醐味である。そんな日もあるよね。いつか今日という一日が、笑い話になるのだろう。バカだな、と思いながらこの記事を読んで同じルートで宮城県図書館に行く人がいたら嬉しい限りである。

 

Photo by bluesilence