チグハグな一日日記

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あきらめる、というのが私はどうも苦手である。どうにかこうにかない頭を使って、なんだかんだ四苦八苦しながら頑張ってしまう悪癖がある。しかも体調が悪いとその悪癖が加速するのである。この一カ月、かなり体調が優れないから(その割に薬も処方されないので)どうにか誤魔化しつつ過ごしているのだがやっぱりだめだ。あと二ヶ月もこの調子だったら薬もらう前に溶けているかもしれない。

 

精神までやられてなるものかと今日は半年ぶりくらいに住んでいる町の図書館に行き、20冊くらい借りた。書庫にある本をどかどか借りてしまったので図書館員さんには少し申し訳ない。といいつつ、読みたかった本を鞄いっぱいにして家路に着くのはなかなかいい気分である。19の頃に出会った5歳上の人が本屋で2万円分くらいどかどか買うのを見て心底羨ましかったのであるが、長い目で見ればわたしも神保町やら各地の本屋や古本屋、ネットで買ったわけのわからない本とおそらく2桁分は余裕で買っているし、一万円する専門書がどうしてもほしくて「高いが安い!」とか訳のわからんことを言って生活費削って買ってしまったこともある。

貰ったボーナスをすべて本に注ぎ込み、しかも読むのが早いらしく、見るに見かねたパートナーから引っ越しどきに「本は100冊まで!」と言われてしまい泣く泣く半分以上処分したのだけどパートナーは何一つ捨てなかった恨みはいまだに持っている。というか私は本以外の所有物はかなり少ない。まあそれでも置き場所には限度があるから最近はもう本屋や図書館に寄りつかないことにしているのだが、久しぶりに自室の棚をみたら本がぎっしりで置く場所がない。しかもわけのわからない本だらけである。まいったな、こりゃ。私の気づかないうちに本が増殖したらしい。本はきのこだったのか。一階にこっそり本棚増築するか。

 

こんなに借りて今すぐ片っ端から読みたいのだけど、図書館に行くだけで動悸がひどく、帰りはまだ昼にもなってないのにくたくたである。おお、情けない勇者よ。読まずに休むとは何事か。というフレーズが頭にちらと浮かんだが、あいにく私は勇者ではなくしがない大人である。魔法使いがでてきてヒールかけてくれないかな。

 

結局こんな感じで今日もちぐはぐな一日を過ごした。夜になって宮田珠己氏の『スットコランド日記』を読んでいたら彼もまたかなりちぐはぐな毎日を送っていて思わず共感してしまいそうになった。あまり認めたくないけどみうらじゅんとか宮田珠己とかかなり変わったタイプの人間と私は同じタイプだとよく言われる。そのうち私も仏像オタクになるのか??と考えて、もうすでに狛犬大好きオタクであることに気づく。

 

アイスでも食べて気を取り直そうと買ってきたアイスを口に入れたら思いの外美味しくなくてめげた。甘味断ちすぎるとくどい甘さは脳が受け付けないらしい。あかん、こんな日は何をやってもだめである。あきらめよう。ということで「嫌だー!まだ本読んでないし、まだ途中の2.5次元ミュージカルもみたいー!変な洋ドラも探したいー!」と駄々をこねる意識の声を無視して今このブログを書いている。なんという一日なんだろう。自分でも書いていてあまりのくだらなさに呆れている。でもまあ、それもまた生きる醍醐味だと思う。死ぬ時に「しょーもないくっだらないことばかりしたなー。」って思い出し笑いしながら昇天したいと本気で思っている。先に逝った友人にはくだらないことばかり報告したいし苦笑させたいので、真面目に生きようとしている場合ではない。そんなわけで真面目の穴からさっさと這い出してまたくだらないことばかり追いかけて行きたいと思う。

 

Photo by すしぱく

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